見守りの負担軽減

見守りの負担軽減

見守りを確実かつ効果的に実施するために

入居者の見守りは転倒や徘徊の危険を防止するためにも重要な業務です。職員が連携して入居者1人ひとりの様子を見守っていますが、他の業務との兼ね合いもあり常に見守っていることはできません。特に夜間は職員の人数が少ないため、入居者につきっきりになることは不可能です。十分な見守りを行うためには職員の数を増やす必要がありますが、人手不足が問題となっている状態では難しいでしょう。そこで、ICT技術を活用して見守り業務を行う施設が近年増えてきています。

「みまもりCUBE」

ICTを活用したサービスとして「みまもりCUBE」が注目を集めています。ドコモの画像認識技術搭載カメラを活用した「みまもりCUBE」は独自の画像認識技術とカメラ・スピーカー・LTE通信機能を一体化した製品です。現場の映像を記録し、あらかじめ設定した危険な状況を自動で検知して職員に知らせるシステムで、電源を入れるだけですぐに利用できます。

みまもりCUBE
みまもりCUBE詳細

実際に「みまもりCUBE」を導入した事例を以下に紹介しますので参考にしてください。

職員の負担を軽減するために導入した事例

A施設には入居者とショートステイを合わせて70名の利用者がいました。それに対し夜間の見守り人数はわずか3人と少なく、職員の負担が大きい状況でした。そこで負担を減らすために「みまもりCUBE」を15台設置し、少ない人数でもしっかりと見守りができるように環境を整えました。「みまもりCUBE」は入居者の動きに反応してモニターにアラームが鳴る仕組みです。アラームが鳴ったら職員はモニターを確認して入居者の居室に向かいます。他の業務に携わっていてもアラームの音ですぐに気付けますし、異常があってもスピーディーに対応できるので3人という少人数でも問題なく見守り業務が行えるようになりました。

事故と誤作動の区別に役立った事例

見守り業務に人感センサーを導入している施設は少なくありません。「みまもりCUBE」のようにカメラで危険を察知するものもあれば、「離床センサー」のように接触型で危険を察知するものもあります。離床センサーは入居者のベッドに設置されるので転落防止に役立ちますが、入居者がベッドから離れて部屋の中を移動しているだけでもセンサーが反応します。そのため、離床センサーを設置していたB施設では「職員が駆け付けたが何ともなかった」というケースも少なくありませんでした。とはいえ、センサーが作動している以上、様子を確認しないというわけにはいきません。職員にとって負担となる場合も多かったのですが、「みまもりCUBE」ならモニターで状況を確認してから対応を決められます。単なる移動など問題がない場合は駆け付ける必要はないので、「みまもりCUBE」を導入して以降は単なる移動で業務を中断されることはなくなりました。

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